「俺、子供嫌いだから」結婚する前、女房殿にはそう突っ張っておりましたが、どうしてどうして、いざ子供が産まれてみますと、これがころっと変わっちゃった。

いやあ、子供って本当に可愛いもんですね。親になってみて初めて分かりました。

ここだけの話なんですが、私は子供が産まれて直に会社を辞めてしまったんです。「いや、自分を試してみたくて」とか何とか言っちゃって、独立しちゃったんです。何て事はない。四六時中、子供の成長を見ていたかっただけなんですが。

ですから、子供のトイレトレーニングは、私が担当してたんです。

トイレトレーニングを始めたのは、一歳になる前でしたか。まあ、普通は何歳から始めるのか分かりませんが、一年間はほったらかしにしてたんじゃないでしょうか。

最初は出産祝いに頂いたおまるを使っていましたが、これがなかなか上手くいきませんでね、ただの玩具になっちゃったんです。

これじゃ駄目だと思い、今度は直接トイレの便器に座らせた。

もちろん、子供を抱えて。でも子供は抱えられると喜んじゃって、ちっとも進歩しない。ヘラヘラ笑っております。しかし、そこは辛抱だと思い、頑張りました。

そうしているうちに、子供の様子を見て直にトイレに駆け込めるようになったんです。

子供は素直ですから、直に表情に出る。そこを逃さず、抱え込んでトイレへまっしぐら。間に合わない時もけっこうありましたが、これを続けるうちに、どうにか「パパ、ウンチ」と教えてくれるまでになりました。

でもまだ自分からトイレに行くという事はありません。まだ小さいですからね。

結局、うちの子が漏らさずにちゃんとトイレができるようになったのは、幼稚園に入ってからの事だったんじゃないでしょうか。

これは物凄く遅いと思うのですが、すべては私の勉強不足からです。トイレに行けても、息子は幼稚園の年長さんまでオムツをしてましたから。

無責任な事を言うようですが、私はトイレトレーニングで焦る事はないと思うんです。

何故なら、子供なんていうものは、そのうちに何でも分かるようになりますから。トイレもオムツも、友だちがちゃんとできている事を知れば、いつしか自分もやろうという気になる。

だから、焦って子供を叱らない事が大切なんじゃないでしょうかね。