私の娘は一人っ子で、まだ兄弟姉妹はいません。私が国際結婚をしている事もあって、主人の都合で急にヨーロッパに戻る事になり、日本の幼稚園に通っていた娘ですが、ヨーロッパの幼稚園に年中さんから入る事になりました。
娘はフランス語を話す事が出来ませんが、それでも毎日頑張って幼稚園に通っていました。早く友達が出来るといいね、という言葉が毎日私と娘の合言葉のようになっていました。それほど娘も早く誰か良いお友達が欲しかったようです。
ヨーロッパの幼稚園に入って半年ほど経った頃、娘もだいぶ言葉にも慣れてきて、相手が言っている事は理解するようになっていました。子供は理解するのが早くて、びっくりしていましたが、ある日急に朝の支度をするのを嫌がるようになりました。なので、私も気になって、何か嫌な事が有ったのかと娘に聞くと、娘は、友達と一緒に遊ぼう思っていても、言葉が離せないから嫌だと除け者にされたそうです。
それだけではなくて、お人形遊びをしているお友達の輪に入ろうとして、私の娘が一緒に遊ぼうと言ってみても、皆聞いてくれていなくて、仲間に入れてもらえなかったそうです。そんな話を娘の口から聞いている時、娘はとても寂しそうな表情をチラッと浮かべていましたが、私に気付かれたくないのか直ぐにその話に触れるのを嫌がりました。
主人は日本語がそれほど分からないので、私は子供から聞いた事を主人に伝えました。主人も心配して、「大丈夫だから、心配しなくていいよ」と言ってあげていました。私もとても寂しい気持ちがしていて、早く友達と打ち解けてくれる日が来るといいな、とただただ願っていました。そして、幼稚園の担任の先生に、朝子供を送っていった時にその事を相談して、言葉が上手くまだ話せない事、上手く輪には入れない事等をクラスのお友達にも説明してもらうようにと頼みました。
それからは、朝送り迎えに来るクラスのお母さんとばったり会った時に、そのお母さんが、「私の娘に簡単な英語を教えることにしたの。そうすればあなたの娘さんと話がちょっとでも出来るようになるでしょ」と言ってくれました。その言葉を聞いて、一人でも気に掛けてくれているんだな、と思うと気持ちが救われました。その事を娘にも伝えると、表情が少し明るくなってくれて、笑顔が戻りました。子供の笑顔を見た時、胸が熱くなるほど、本当に嬉しかったです。
子供に迷惑を掛けてしまって、せっかく慣れた日本の幼稚園から変わってしまった事。そのせいで色々と迷惑を掛けているのに、その小さな体で必死で一人で頑張ってくれている事に、本当に申し訳ない気持ちと、感謝を子供にしました。
私の子供は日本から海外への幼稚園と言う事で、ただ幼稚園が変わる場合とは違いますが、言葉の問題や習慣、文化の問題で子供が除け者にされたり、嫌な思いをしている人が居る場合には、なるべく気付いたら直ぐに、幼稚園や学校の先生に相談をして、周囲の子供たちに少しでも理解してもらえるように呼び掛けてもらうと良いと思います。子供達はまだ小さいので、お友達も悪気がなくても知らない間に私の娘の時のようにお子さんを傷付けてしまっている事が有るかもしれないので、先生に相談をするのが一番だと思います。